羽佐間道夫で聴く「義理」 ラジオ日本聴く図書室シリーズ第28弾
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発行者による作品情報
ラジオ日本・聴く図書室第28弾は、太宰治の「義理」。この作品は「新釈諸国噺」のなかの一つ。“わたくしのさいかく、とでも振仮名をつけたい気持で、新釈諸国噺という題にしたのである”と太宰が述べているように、江戸時代に活躍した浮世草子・人形浄瑠璃作者の井原西鶴が書いた話を元に書かれたもの。義理の世界で生きる武士の、義理を立てるが故に非情な決断をせざるを得なかった悲しい話。いつの時代も、筋目正しき義理堅い人もいれば自己中心なロクデナシもいる。自分勝手な行動が思わぬ悲劇を生み出すのは、武士の時代でも現代でも変わらない世の中の普遍的な不条理だ。