羽佐間道夫で聴く「腕くらべ」 ラジオ日本聴く図書室シリーズvol.122

ラジオ日本・聴く図書室第122弾は、永井荷風作「腕くらべ」。新橋花柳界を舞台として、芸者・,駒代を主人公に男と女の恋と欲の駆け引き、「腕くらべ」を描いている。10代の頃芸者として出ていたが、結婚、夫と死に別れ、再び新橋に戻って芸者をしている駒代。ある日、元の馴染みの実業家・吉岡と7年ぶりに再会するが・・・。「ああ芸者はいやだ、芸者になれば何をされても仕様がない・・・」女の中の哀しみと、それとは真逆の強さ、したたかさ。大正初期に描かれた近代花柳小説の代表作。「幕あい」「逸品」「ほたる草」収録。読み手は羽佐間道夫。