羽佐間道夫で聴く「舌切雀」 ラジオ日本聴く図書室シリーズvol.058

ラジオ日本・聴く図書室第58弾は、太宰治の「舌切雀」。日本の民話をユーモアたっぷりの新解釈で書いた『お伽草紙』に収録されている。おじいさんが可愛がっていた雀が、おばあさんに舌を切られてしまう。その雀を追って山へ入ったおじいさんは、雀たちからもてなしを受け、お土産に葛篭をすすめられる。その葛篭に目のくらんだおばあさんも山に雀を訪ねていくが・・・。というあらすじはあっているものの、一筋縄ではいかないのが太宰流。家ではぼんやりだんまりなおじいさん、おじいさんとの生活に不満だらけで欲深いおばあさん、そしてなぜかおじいさんと心が通じる雀。結婚生活の長い夫婦と、若い女という、現代にも通じる三角関係が描かれる。羽佐間道夫の七変化は必聴!