芥川龍之介 05「妙な話」
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発行者による作品情報
『妙な話』 ある冬の夜、私は旧友の村上から、銀座のある珈琲店で、妹である千枝子が語ったという妙な話を聞く。その話とは見ず知らずの赤帽が、中央停車場で2度にわたり千枝子に夫のことで語りかけ、そしてその赤帽が、戦役のためマルセイユに派遣されていた千枝子の夫の前にまであらわれた、というものであった……。「妙な話」というタイトルのとおり、不思議な話であり、ラストはまさに芥川龍之介の世界といえるものです。オーディオブックでその芥川龍之介の世界をご堪能ください!「春の夜は」「機関車を見ながら」「しるこ」(同時収録)本作品は発表時の未熟な時代背景から、今日の社会では一般的でなく、不適切と思われる表現が含まれている箇所がございます。しかし作品のオリジナル性を最大限に尊重し、なるべく当時のまま忠実に再現することを優先いたしました。