蛇の眼 (鬼平犯科帳より): 鬼平犯科帳より
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発行者による作品情報
その客のことを、平蔵は忘れることにし、はこばれて来た貝柱の〔かき揚げ〕を浮かせたそばをやりはじめ、(む……うまい) 否応なしに舌へ来る味覚と同時に、またも、(あの男、どうも、くさい・・・) 箸を置き、連子窓の隙間から源兵衛橋を南へわたって行く、いまの客の後姿を注視した。―鬼平犯科帳より―(時代小説)