飢えは最善のソースか(小学館の名作文芸朗読)
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発行者による作品情報
【小学館の名作文芸朗読】
大正・昭和期に活動したジャーナリスト・評論家・翻訳家による随筆。「飢えは最善のソース」という西洋の諺には「相当の真理」が含まれる。中学校の時に食べた親子丼は、飢えプラス寒気。毎日新聞記者時代、取材帰りに食べたテンプラそばは、飢えプラス仕事を終えた満足感。ありふれた食物も、飢えプラス何物かが最上のソースになる。飢え単独では腹がはった満足感はあっても、「うまい」とは感じない。