鬼平犯科帳 第15話 埋蔵金千‪両‬

三十も年下の下女・おけいに手を出して妾にした小金井の万五郎、体力と精力には自信があったはずなのだが、この夏ごろから体調を崩してしまった。黄疸、吐血、食欲もなく、冬になっていよいよ死を覚悟した万五郎は、自分はかつて盗賊であったことと、莫大な埋蔵金の隠し場所をおけいに打ち明ける。ところが、主治医から紹介された指圧師の治療によって日に日に病状が快復に向かう。そうなると万五郎、おけいに半分やると言った埋蔵金が惜しくなってきて…