[110巻] 源氏物語 瀬戸内寂聴 訳 第五十三帖 手習 (其ノ二)
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発行者による作品情報
妹尼君の亡き娘の婿は、今は中将となっています。中将は、小野にある尼の庵で暮らす浮舟の姿を垣間見てからというもの、すっかり心を奪われてしまい、幾度となく文を送ります。しかし、自分の身の上を厭い、出家を望む浮舟は、これを疎んじ、返事など一向に書く気配を見せません。見かねた妹尼君が代わりに返歌をされています。