wisの岡本かの子 (1)「家霊」「川」
-
- ¥1,019
-
- ¥1,019
発行者による作品情報
【解説】岡本かの子の名作「家霊」と、幻想的小説「川」の2編を収録。
山の手の高台に名物のどじょう店がある。帳場には女学校を出て間もないくめ子が、病弱の母に代わって坐っている。夜になるといつも、老齢の彫金師の徳永がどじょう汁をおずおずと頼みにくる。支払いが滞る徳永に店の者は邪険にするのだが、母親の若い時代から心の交流があったことをしみじみ語る徳永に、くめ子は一碗のいのちの汁を差し出すのだった(『家霊』)。美しい川の畔に住む深窓の乙女は、川への憧れ、思慕、追憶がいつも心にあった。下男の直助は、彼女に一途に仕えながらも、心の底では思慕の情を抱いている。やがて彼女は青年画家のもとに嫁いでいったのだが・・・(『川』)。