クララとお日さま
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- ¥2,600
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発行者による作品情報
ノーベル文学賞受賞第一作。カズオ・イシグロ最新作、2021年3月2日(火)世界同時発売! AIロボットと少女との友情を描く感動作。
APPLE BOOKSのレビュー
人工知能を搭載したロボットと少女の友情を児童書のような筆致で描きながら、科学技術の発達で経済格差が深刻化した現代社会への警鐘を静かに鳴らす、カズオ・イシグロの力作『クララとお日さま』。1982年に『遠い山なみの光』で長編デビューし、映画化された『日の名残り』や『わたしを離さないで』が高く評価された著者は、人間の心のあり方と記憶について問う作品群が認められ、2017年にはノーベル文学賞を受賞した。本作は、受賞後初の長編小説である。主人公は人工知能を持つ人型ロボットのクララ。人工親友ことAFと呼ばれる彼らはティーンエージャー向けに開発され、裕福な家庭に買われていく。人間観察に優れた力を発揮するクララは、病弱な少女ジョジーの親友として特別な絆を結び、彼女の幸せのために寄り添う日々を送っていた。純朴で謙虚なクララがその観察力で見つめる人間社会は、近未来のディストピア。そんな中でひっそりと生きるジョジーの孤独と愛を理解しようとするクララの語りから、人間とは何かという問いが浮かび上がってくる。一方で、栄養を与えてくれるお日さまを神様のように信じるクララは、無知でイノセントな子どものよう。全てを記憶し、常に学んではいても、心はいつまでも純粋なままだ。最後の瞬間まで彼女の柔らかな語りに心が癒やされる。
カスタマーレビュー
hisaki
、
可愛らしいお話。人工知能がクララのようであれば未来は明るい
AppleのSiriがきっとクララのような、可愛らしくて健気なAIに育ってくれると信じてます。
AI社会もクララのようなAIがいてくれれば明るい未来になる。