小説 千利休 小説 千利休

小説 千利‪休‬

秀吉との命を賭けた闘い

    • 2.5 • 2件の評価
    • ¥550
    • ¥550

発行者による作品情報

「この“にじり口”から茶室に入れば、あなたは一人の人間になります」——この利休の言葉に、秀吉は激しく反発する。「俺は、茶室に入っても、おまえとは同等ではない」——と。一触即発の関係の中で日を重ね、心の溝を深めてゆく二人。そしてついに決定的な出来事が起こった——。本書で、「なぜ利休は、それほどまでに天下人・秀吉と対立したのか」を、利休の内面を照射しながら、徹底的に探ってゆく。そして、その心のありかを、「利休のその強靭な精神は、あくまでも、“自分をまちびと(市民)である”と考えた自己保持にある」という結論を導き出してゆく。さまざまな形で、多くの作家が書き尽くした感のある「利休切腹」の真相を、利休自身の「まちびと」としての生き方に求め、天下人を気取る成り上がり物への反抗心として描き上げた著者の視線は、痛快であると同時に新しい。男の人生には美学が必要だと語りかけてくれる好著である。

ジャンル
小説/文学
発売日
1997年
9月15日
言語
JA
日本語
ページ数
168
ページ
発行者
PHP研究所
販売元
PHP Institute, Inc.
サイズ
979.6
KB

童門冬二の他のブック

ついていきたいと思われるリーダーの条件 ついていきたいと思われるリーダーの条件
2013年
全一冊 小説 上杉鷹山 全一冊 小説 上杉鷹山
1996年
黒田官兵衛の「先読み力」 黒田官兵衛の「先読み力」
2014年
蒲生氏郷の知恵 蒲生氏郷の知恵
2013年
上杉鷹山の経営学 上杉鷹山の経営学
1990年
江戸の大名 人物列伝 江戸の大名 人物列伝
2000年