朝鮮の友に贈る書
発行者による作品情報
柳が、当時の日本の支配に喘いでいる、朝鮮の現状を憂いて書いた文章。当時の状況を思うに、この作品はかなり勇気のいることだった。柳は、具体的な支配の現状には触れずに、ひたすら朝鮮美術の美しさを訴えている。奈良時代の百済観音について、それは、日本の美ではなく、朝鮮の美と呼ぶべきだ、という主張は、実に大胆で、今日でさえ、議論を呼びそうな主張だ。言葉の一つ一つに、柳の朝鮮への愛が溢れている。
柳が、当時の日本の支配に喘いでいる、朝鮮の現状を憂いて書いた文章。当時の状況を思うに、この作品はかなり勇気のいることだった。柳は、具体的な支配の現状には触れずに、ひたすら朝鮮美術の美しさを訴えている。奈良時代の百済観音について、それは、日本の美ではなく、朝鮮の美と呼ぶべきだ、という主張は、実に大胆で、今日でさえ、議論を呼びそうな主張だ。言葉の一つ一つに、柳の朝鮮への愛が溢れている。