未完成でも恋がいい(1‪)‬

APPLE BOOKSのレビュー

コミュニケーションが苦手な高校生たちの初々しい恋を描く、倉地よねの「未完成でも恋がいい」。容姿端麗で周りから一目置かれる野間一椛（のまいちか）は、極度の人見知りのため、孤独な学校生活を送っていた。そんなある日の放課後、最凶ヤンキーと噂される四ッ角祐也に声をかけられ、なぜか2人でカラオケへ行くことに。そこで思いがけず楽しい時間を過ごした一椛は、祐也のやさしく律儀な性格に触れ、一緒に友達作りの作戦を立てようと話し合う。自分のかわいさには無頓着で、他人の長所を素直に認める一椛と、強面だが人一倍思いやりがあり、気遣いのできる祐也。外見と内面のギャップが激しく、周囲に誤解されがちな2人のちょっぴりズレた行動が、なごやかな笑いを誘う青春ラブストーリー。意志疎通のトライ＆エラーを繰り返し、少しずつ前進する2人のドキドキに満ちた毎日が、勇気を出して一歩踏み出した先にある小さな喜びを伝える。