画本宝能縷
発行者による作品情報
勝川春章及び北尾重政画の養蚕図集。1巻。天明6年(1786)正月、江戸前川六左衛門刊。特大本1冊。天明6年春、東台岳北鄒田夫の序を添え、本絵本の制作意図が、養蚕に携わる農村の婦人たちの「千辛万苦」を知らせることにあるとする。特大本の奉書摺り。絵本としては珍しく匡郭がない。絵は、蚕を養い、生糸を繰り取り、ちりめんなどの反物に仕上げるまでを描いたもの。すべて半丁図、計12図から成る。くすんだ緑や朱等を用いた地味な色遣いである。各図の上部に雲形の余白を設け、見出し「かゐこやしなひ草第一(~十二)」及び説明を加える。また、絵師署名「勝川春章画」「北尾重政画」も各図に見える。両者6図ずつ担当。一枚摺り錦絵の組物として鑑賞することも可能な作りである。(鈴木淳)(国立国会図書館デジタルコレクション解題より)
このブックは、国立国会図書館デジタルコレクションに掲載されてる書籍・資料で著作権の保護期間が満了している図書、古典籍です。電子書籍としてご覧頂くために画像加工や資料の統合をしています。
タイトルヨミ:エホンタカラノイトスジ
著者標目:北尾重政1世, 1739-
著者ヨミ:カツカワシュンショウ、キタオシゲマサ(イッセイ)
出版者:前川六左衛門
出版年月日:1786
種類:絵本・絵巻