第七女子会彷徨(1)
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- ¥550
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発行者による作品情報
ふたりの暮らす世界は……私たちの世界とは微妙に異なっていて……奇妙で奇天烈でSFでファンタジーな出来事がごく日常的に展開されていく……♪ 龍神賞出身の2009年度注目ルーキー待望のファーストコミックス!!!
APPLE BOOKSのレビュー
どこにでもいそうな女子高生2人の不思議に満ちた日々を描くコメディ「第七女子会彷徨(1)」。SF的な世界観と高校生の日常というギャップが生み出す独特の雰囲気が魅力的な本作。その舞台は、亡くなった人間の心もデータとして吸い出され、デジタル天国で楽しく暮らす近未来。しっかり者の金やんと、のんびりしていて愛らしい高木さんのもとに、毎回さまざまな道具やテクノロジーが登場して騒動を巻き起こす。睡眠と覚醒を自在に操れる「睡眠調整機」や、かむだけで料理を食べた気分になる「食べたつもりガム」などは、ゆるさと奇抜さが絶妙に融合されていて秀逸。また、2人の脱力感のあるやり取りも微笑ましく、すべてをありのまま受け入れてしまう姿には、空想することや何気ない毎日を楽しむヒントが満ちている。コメディとSFにほんの少しのセンチメンタルを交えた作風に心癒され、ついつい先を読みたくなる。