織田作之助はこれだけ読め!
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発行者による作品情報
大阪の無頼派作家「オダサク」の小説44編、随筆22編を収録。
(織田作之助について)
織田作之助は、一九一三年(大正二年)大阪市に生まれました。太宰治が一九〇九年生まれですから、太宰の四つ年下です。結核によって亡くなったのは、一九四七年(昭和二十二年)のことで、三十三歳でした。
初めは戯曲に取り組みましたが、スタンダールに影響を受けて小説を書き始めます。一九三九年に「海風」に発表した「俗臭」が芥川賞の候補となり、また「夫婦善哉」が改造社の第一回文芸推薦作品となり注目を集めました。これ以降本格的な作家生活に入ります。当時の世相を反映した様々な作品で「オダサク」として親しまれました。
二〇一三年十月には生誕百周年となります。
(この本について)
この作品集には、「第一部、小説」と「第二部、随筆など」に分けて、それぞれ44編と22編の合計66編を収録しました。収録した作品は以下の通りです。
*第一部、小説
ひとりすまう 1938
雨 1938
俗臭 1939
婚期はずれ 1940
放浪 1940
夫婦善哉 1940
面会 1940
馬地獄 1941
青春の逆説 1941
雪の夜 1941
秋深き 1942
勧善懲悪 1942
天衣無縫 1942
聴雨 1943
道 1943
眼鏡 1943
木の都 1944
電報 1944
蛍 1944
鬼 1946
アド・バルーン 1946
昨日・今日・明日 1946
郷愁 1946
競馬 1946
好奇心 1946
実感 1946
神経 1946
世相 1946
それでも私は行く 1946
中毒 1946
土曜夫人 1946
薬局 1946
六白金星 1946
夜光虫 1947
妖婦 1947
猿飛佐助
旅への誘い
妻の名
ヒント
報酬
星の劇場
道なき道
民主主義
わが町
*第二部、随筆など
東京文壇に与う 1942
十八歳の花嫁
僕の読書法 1943
吉岡芳兼様へ 1943
わが文学修業 1943
四つの都 1944
起ち上る大阪 ――戦災余話 1945
終戦前後 1945
髪 1945
四月馬鹿 1946
可能性の文学 1946
武田麟太郎追悼 1946
猫と杓子について 1946
私の文学 1946
大阪の可能性 1947
土足のままの文学 1947
文学的饒舌 1947
経験派
勝負師
秋の暈
大阪の憂鬱
大阪発見
(古典教養文庫について)
古典教養文庫は、日本のみならず広く世界の古典を、電子書籍という形で広めようと言うプロジェクトです。以下のような特長があります。
1、古典として価値あるものだけを
これまで長く残って来たもの、これから長く読み継がれていくものだけを選んで出版します。
2、読みやすいレイアウト
文章のまとまりを、適切な改ページで区切って、iPhoneはもちろん、iPadやMacでの読書に最適化しました。また、作品の一編一編にも索引を付けましたので、目次から直接アクセスできます。
青空文庫をベースとしている場合も、適切に処理してありますので、そのまま青空文庫の物をダウンロードして読むよりも格段に読みやすくなっています。
3、美しい表紙
プロのデザイナーによる美しい表紙をつけました。書籍と関連づけられた美しい表紙で、実際の本を読むような感覚に浸れます。
4、スピーディーな改版
紙の本と違い、誤植の修正や改訂などすぐに対応でき、刻々と進化を続けます。