肩ごしの恋人
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- ¥540
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発行者による作品情報
欲しいものは欲しい、結婚3回目、自称鮫科の女「るり子」。仕事も恋にものめりこめないクールな理屈屋「萌」。性格も考え方も正反対だけど二人は親友同士、幼なじみの27歳。この対照的な二人が恋と友情を通してそれぞれに模索する“幸せ”のかたちとは――。女の本音と日常をリアルに写して痛快、貪欲にひたむきに生きる姿が爽快。圧倒的な共感を集めた直木賞受賞作。
APPLE BOOKSのレビュー
現代女性の生き様を巧みに描き出し、多くのファンの心を揺さぶる作家・唯川恵の直木賞受賞作「肩ごしの恋人」。異性に対して正面から向き合うことができない"萌"と、幼稚園の頃からの親友で奔放に生きる"るり子"。性格も価値観も異なる2人の女性が、互いに寄り添いながらそれぞれの幸福を見出していく。これまでの人生経験が通用しなくなり、新たな決断や選択を迫られる20代後半の彼女たち。そうした微妙な年代の葛藤を、生々しく浮き彫りにする。恋愛、結婚、仕事といった、さまざまな局面で困難にぶつかりながらも、未来を模索していく彼女たちの姿や本音は、どこまでも等身大で共感を呼ぶ。家出をして萌の家に転がり込んだ男子高校生、面倒見のいい2人の行きつけのバーのマスターなど、魅力的な人たちとの出会いも物語を彩る。弱さをさらけ出しながら生きる登場人物たちを肯定し、温かく見守る著者の眼差しに心引かれる物語。
カスタマーレビュー
c0d0a
、
読みやすい
対照的な女性2人の物語。
どうして?と思うことも多々あるけれど、きっと男性には分かることのないものだろうと思う。
リアルでいたら仲良くなれないだろうと思うけれど、愛おしいほど女というキャラクターが如実に表現されていて、うまいなあと思った。
ただまあ、響くものはない。手軽。