遥か遠き家
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- ¥950
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発行者による作品情報
僕に全てを与え、捧げてくれた人。90年代、アメリカ。過保護すぎる親の箱庭で、死んだように生きていた少年・アラン。旅人・ヘイデンと出会い、強烈に惹かれ合うも、彼には一か所にとどまれない放浪癖があると知る。共にいるためには、家出するしかない。それはヘイデンが、誘拐犯になるということ。それでも彼は、何もかも投げ捨て、アランを地獄から連れ出してくれる――。その轍は、逃走経路。しかし彼らにとっては――「二人だけの家」への、帰り道。
カスタマーレビュー
jmt1387094
、
美しくて切ない、少年たちの物語
絵柄、物語ともに美しく、心にグッときました。
ハッピーエンドではありませんが、ただのバッドエンドでもありません。
ハッピーエンドで「めでたし、めでたし」と終わる物語も良いですが、この本は、様々な解釈ができる深みがあって、私はとても好きでした。
哀しいけれど、どうしようもなく美しい。
美しいけれど、たまらなく切ない。
そんな物語でした。