高瀬舟
発行者による作品情報
財産と幸福、安楽死について問題提起した、森鷗外の不朽の名作。江戸時代の随筆集『翁草』に収められた「流人の話」を基に、1916(大正5)年、『中央公論』に発表された。京都の高瀬川を上下する小舟のことで、この船で弟殺しの罪で遠島を申し渡された罪人・喜助が護送されていく。しかし、少しも悲しがらずに、まるで遊山船にでも乗ったような顔をしている喜助の態度を不思議に思った同心・庄兵衛がその訳を尋ねると「兄弟を殺したのは、自殺に失敗して苦しんでいたところを死なせてやったので後悔していない」という答えが。果たして喜助に罪はあるのか? 安楽死は是か非か……この作品がが発表されて90年経ついまも、その今日的テーマ性に一点の曇りもない。医師である鷗外だからこそ書けた珠玉の物語。
カスタマーレビュー
でこため
、
安楽死と貧困
貧しくて病苦に苦しんでいる肉親から殺してほしい、楽にして欲しいと頼まれたらどうするか、考え続けるしかないテーマだと思いました。切ない。
So itchy
、
Takase bune
Thank you for sharing the classic and impressive work with us.
囧rzはなまゆはや
、
弟よ〜
めちゃええ話