いつか、あなたも
-
-
4.5 • 6 Ratings
-
-
- ¥1,400
-
- ¥1,400
Publisher Description
在宅医療専門クリニック看護師のわたし(中嶋享子)と新米医師の三沢、クリニック院長の一ノ瀬らが様々な患者本人と家族、病とその終焉、そして安楽死の問題にも向き合う。「綿をつめる」膵臓がん患者の60代女性が亡くなった。わたしは三沢に死後処置――遺体に綿をつめる作業を教えることに――。「いつか、あなたも」在宅医療は老人ばかりではない。26歳の女性患者は統合失調症に見えだが、症状は複雑だ。その女性がわたしに投げかけた言葉「いつか、あなたも」の意味は――。カルテに書かれることのない医療小説、六つの物語。著者は、2001年から14年まで、在宅医療が専門のクリニックに非常勤医師として勤め、多くの患者さんを診察してきた。本作は、そのときの経験をもとにした、ほぼ実話の小説です。
Customer Reviews
ねっここん
,
リアルでした
当方看護師3年目の者です。
私は大学病院の一般病棟に勤めており作中の在宅医療には関わっていませんが、患者さんとの唐突な関係の終了や、安楽死に対する問題など現実的で身近で登場人物に感情移入することができました。
医療従事者の方もそうでない方も、リアルな医療現場の一面を知っていただくという意味でも読んでいただきたい作品です。