いまかこ(1)
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- ¥760
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発行者による作品情報
「累」松浦だるま最新作! “場所の幽霊”と呼ばれるもう無い風景がみえる男・鶴見也徒。死んだ人の“音の幽霊”がきこえる少女・早淵今。不思議な霊感のようなものを持つ二人の出会いのはてに待つものは救いか、それとも。
APPLE BOOKSのレビュー
映画化された『累 -かさね-』で名を広めた松浦だるまが、生と死をテーマに描く『いまかこ』。今は存在しない風景が見える美術講師の男と、死んだ人にまつわる音が聞こえる少女。望まぬ特殊能力を持つ2人が出会ったことにより、死者の思いに触れる壮絶な体験をする。災害関連死や親しい人の自殺などシリアスな題材を扱いながら、この世に残された人間が生きる道を探る奥深いドラマ。遠い世界へ旅立ってしまった人の残像を鮮やかな風景や音として描くことで、生き続ける人の苦しみや葛藤、そして命あるからこそ出会えた新たな光景を映し出す。