うちの師匠はしっぽがない(1)
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4.4 • 67件の評価
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発行者による作品情報
いつか人間を化かしてみたいと夢見る、豆狸の女の子・まめだ。
少女に化けて大都会・大阪に繰り出し、黒髪の美女を化かそうとするが一目で見破られてしまう……!
落ち込むまめだに容赦なく「里に帰れ」と言い放った美女は、自分を「落語家」だと名乗り……?
笑うかどには、たぬきたる。読むと笑顔になる大正落語ファンタジー、ここに開演!
APPLE BOOKSのレビュー
タヌキと落語家が繰り広げる、ガールミーツガールの大正落語ファンタジー。舞台は大都会、大阪。人間を化かしたいと夢見る豆狸、まめだが出会ったのは、黒髪の美女、文狐。キレのいい大阪弁でまめだの正体を見破った文狐は、自らを“落語家”と名乗る。まめだは文狐の高座に紛れ込み、彼女の弟子になることを決意する。大正時代のレトロな大阪に躍動する、生き生きとしたキャラクターたちに引き込まれる。とりわけセリフと音の表現が斬新で、たまらなくエモーショナルだ。音楽が挿入される上方落語特有のクライマックスでは誰もが引き込まれ、まめだが「化かされてるみたい」と魅了される気持ちを分かち合えるだろう。落語愛にあふれ、アニメ化も納得の注目作。