うっちー5LDK

考えすぎ

なかせ作品は久しぶりに読みました。

昔から理屈を考えすぎて、そこに執着しすぎるきらいがある様に感じてました。

SFが書きたいなら、SFを勉強して、かつ、今までにないものを出して欲しい。

今回もやはり、同じ感想を持ちました。
せっかくの設定を意識しすぎて逆に生かし切れていないし、ドラマつまり人間が描け切れていないように思います。着眼はいいのだから、あとは人間をどう描くかを考えて欲しいです(=ﾟωﾟ)ﾉ

登場人物が少ないし、キャラが普通すぎて、もっとデフォルメしてもいいのでは？印象に残りません。こういうものにはマッドサイエンシストの登場を読者としては期待してしまいます。

あと、"まごころ回路"は、石ノ森先生の"良心回路"を思い出してしまいます。
うっちーの目標の額をもっと活かして、目標を達成しようとして失敗するとか、擬人化してもいいかも。
オプションで、"おもてなし回路"がつけれたら楽しそう。

特殊な設定に置かれて、制約された中で、人間は、あるいはロボットはどの様に振る舞うのかに興味があり共感できます。そこにリアリティが生まれます。
パネルというユニット構造なので、変形して違う形になれるのではないかと思うし、うっちーが状況を判断して、人が思いのかけない形に変形して事件を解決もしくはめちゃくちゃにするとかすると楽しくなると思います。
変形されると住んでる人は大変だろうけど。

なんでも石ノ森先生や、藤子不二雄先生が先に典型を作ってしまっていますので難しいとは思います。

ショートストーリーにこだわるなら、星新一みたいなオチで大どんでん返しがあったら読者は嬉しいです。

あと、これ、改築の時、どうなるのでしょう？
古いパーツは手に入らないか、性能のアップしたパネルと共存して不具合が起きるとか？
興味深いですね。

いろいろ書きましたが、着想はとても良くてオリジナリティ溢れるものなので、大事に育てて行って欲しいと思います。

あと、うっちーの付属品的なI/Oインターフェイスとして、可愛い女の子のアンドロイドを登場させて欲しいです。フィギアの作家さんご食指を伸ばしそうな。。。
(=ﾟωﾟ)ﾉ マワリニコビマクレ〜