おろち(1)
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3.0 • 6件の評価
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- ¥760
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発行者による作品情報
▼第1話/姉妹▼第2話/骨▼私のUMEZZ体験●あらすじ/激しい嵐をさけるため、おろちが立ち寄ったお屋敷。そこには美しい姉妹がふたりきりで住んでいた。姉・エミ17歳、妹・ルミ16歳。だが奇妙なことに、ふたりとも18歳になることを異常なくらい恐れていた。身の毛もよだつような、恐ろしい血筋の家に秘められたナゾとは…?(第1話)●本巻の特徴/摩訶不思議な力を持ち、時を超えて存在する美少女・おろち。行く先々で哀しき運命を背負った人間と出会い、その翻弄されゆく人生を傍らから観察し続ける…。楳図かずおデビュー50周年記念企画として、先に刊行された『へび女』『ねがい』『蟲たちの家』に続く“UMEZZ PERFECTION!”第2弾が、全4巻で登場!!
APPLE BOOKSのレビュー
不思議な能力を持った謎の美少女おろちの視点で、人間の業の深さや残酷な執念を描いたオカルトホラー。ホラーマンガ第一人者である楳図かずおの初期作。おろちが嵐の夜に立ち寄った大きな屋敷の屋根裏から聞こえる不気味な声、そしてそこに住む美しい姉妹が異常なほど年齢への恐怖を見せる「姉妹」。生まれてからずっと虐げられて育った女、千恵が幸せに執着するあまり常軌を逸していく「骨」。1969年に連載されていたおろちシリーズは、時代を経ても全く古さを感じさせない美しい画で人間の心の奥をあぶり出す、楳図ワールドの真骨頂だ。美しさの裏に潜む醜さの恐怖に背筋がゾッとする。