



こころ
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4.2 • 4,312件の評価
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発行者による作品情報
大正時代の日本の小説家、評論家、英文学者。夏目 漱石(なつめ そうせき、1867年2月9日(慶応3年1月5日) - 1916年(大正5年)12月9日)本名、金之助(きんのすけ)。江戸の牛込馬場下横町(現在の東京都新宿区喜久井町)出身。俳号は愚陀仏。「夏目 漱石」は底本の「こころ」では「日本の小説・文学」としてまとめられている。本書で登場するのは、「上 先生と私」「中 両親と私」「下 先生と遺書」「の3つ。初出は「朝日新聞」1914(大正3)年4月20日~8月11日。
APPLE BOOKSのレビュー
門下生だった岩波茂雄から依頼され、1914(大正3)年、まだ新興の出版社であった岩波書店から夏目漱石が発表した「こゝろ」。同社にとって初の小説出版で、出版費用は漱石自身が工面し、装丁も彼が手掛けた。物語は、鎌倉に海水浴に来ていた"私(わたくし)"が、"先生"と出会うところから始まる。その後、私は先生の家に出入りするようになり、彼が美しい奥さんと二人で寂しく暮らしていること、また毎月決まった日に一人で墓参りに出かけることを知る。どうやら先生と奥さんには、人に言えない秘密があるらしい。やがて大学を卒業後、帰省した私のもとに1通の手紙が届く。それは、自分の過去を打ち明けた先生の遺書だった。
カスタマーレビュー
暗くて古めかしいけど読みやすい
タイトルからして、読み終わったらさぞ心温まるハートフルストーリーかと思っていましたが、実際は心の中で不安や後悔が堂々巡りする鬱蒼とした物語でした。
不調法な人間が、相手の気持ちを推し量ったり、自分の気持ちを相手に打ち明けられずにいることを繰り返すうち、生きることに行き詰まってしまう描写は妙な共感を得ます。
独特の言い回しが節々で登場しますが、それぞれくどくなく、自然な文章として読めることに著者の文才を感じました。
読破に役4ヶ月。
読書を趣味にしたいと思い、ちょくちょく読んでいきました。
タイトルのこころ。人の感情の複雑さや、醜さを言葉で表現された作品だと思いました。自分はまだ学生ですが、とても大正時代に執筆された作品じゃないという印象を受けました。
うん
あーね