その日東京駅五時二十五分発
-
-
3.9 • 7件の評価
-
-
- ¥440
-
- ¥440
発行者による作品情報
ぼくは何も考えてない。ぼくは、何も何もできない。頑張って、モールス信号を覚えたって、まだ、空は燃えている――。終戦の日の朝、19歳のぼくは東京から故郷・広島へ向かう。通信兵としての任務は戦場の過酷さからは程遠く、故郷の悲劇からも断絶され、ただ虚しく時代に流されて生きるばかりだった。淡々と、だがありありと「あの戦争」が蘇る。広島出身の著者が挑んだ入魂の物語。
カスタマーレビュー
okkan36
、
読み易く、考えさせられる作品
文章は読み易く、サラリとした独特の空気感がる文章です。日常と感情の視点の違いをうまく表現している。大きな社会の変化と目の前の日常とのギャップ、その中での感情変化と判断の価値。大きいようで大した問題でないのかもしれないとの問題提起が良いですね。