



それから
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Publisher Description
『三四郎』『それから』『門』の夏目漱石前期三部作の第2作。30歳にもなって定職も持たず独身で、父からの援助で毎日をぶらぶらと暮す、いわば高等遊民の主人公・長井代助。そんな代助には、かつて愛しながらも友人の平岡に譲った女性がいた。いまでは平岡の妻となった三千代である。二人の再会は次第に大きな波紋となり、周囲の人間を巻き込みつつ、時代に翻弄されながらも共に生きていく決意をするのだった。破局を予想しながらも突き進むしかない明治の知識人の苦悩、葛藤が痛ましい。1909(明治42)年に東京朝日新聞・大阪朝日新聞に連載され、翌年に春陽堂より刊行された。1985(昭和60)年に森田芳光監督、松田優作主演で映画化された。
Customer Reviews
三太郎音頭
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それから
一人の男の屈折したような恋愛が見事に描かれている。