たけくらべ
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明治文学を代表する小説家、歌人である樋口一葉の長篇小説。1895(明治28)年から翌年まで『文学界』に連載された。『たけくらべ』の題名は伊勢物語23段の和歌にんでいる。全16章から成り、吉原遊廓に接する大音寺前を舞台に、千束神社の夏祭りから、大鳥神社の酉の市までの季節の推移の中で繰り広げられる、14歳の少女・美登利と僧侶の息子藤本信如のいわば初恋の物語である。一葉は1872(明治5)年に東京に生まれ、20歳で小説『闇桜』を発表。1896(明治29)年に24歳で亡くなるまで、『大つごもり』『たけくらべ』『にごりえ』『十三夜』などの名作の他、詳細な日記も残している。本作の草稿は日本近代文学館に現存する。
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knob716
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変化が激しい母国語にあって、この時代でなければ味わえない多彩な情感に驚きます。
和歌や書簡集も追加してほしい。