つい、こないだ つい、こないだ

つい、こない‪だ‬

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発行者による作品情報

これは片岡義男の写真論であり、街の記憶の話なのです


下北沢の南口商店街を写真で再現した中学生時代に始まって、しかし、その写真を捨てて「過去はない」と言った25歳を経て、2018年、下北沢の踏切が消えた風景の写真を見て、そこに何が起こったのかを考えます。そこから再び、下北沢の過去、自らの過去の記憶を遡り、世田谷線を巡る物語を発想することになる、その経緯を綴ったエッセイ集です。世田谷線の起点であり終点、下高井戸の風景が岡田こずえ、篠原恒木、両氏の撮影の写真と共に描かれ、そして、森茉莉の一枚の写真から呼び起こされた記憶は喫茶店「邪宗門」、「北沢川」へと繋がっていきます。これは片岡義男の写真論であり、街の記憶の話なのでしょう。


【目次】

これで僕に過去はない

踏切が消えた

黒い板塀に囲まれた家

小説の主人公たちと住む家

世田谷線の小説を

世田谷線の松原から歩いて五分

次は下高井戸終点

森茉莉、下北沢、邪宗門


【著者】

片岡義男

1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第2回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『10セントの意識革命』『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか多数。近著に『くわえ煙草とカレーライス』(河出書房新社)、『窓の外を見てください』(講談社)などがある。

ジャンル
小説/文学
発売日
2019年
12月27日
言語
JA
日本語
ページ数
1
ページ
発行者
株式会社ボイジャー
販売元
Voyager Japan, Inc.
サイズ
31.4
MB

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