できる人の「1秒」記憶術
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発行者による作品情報
記憶術には3つの法則があると、私の記憶術の師・渡辺剛彰先生がいつも言っていました。
①時間のある人は記憶術を使う必要はない
②秀才は記憶術を使わない
③2秒以内に思い出せ
じっくり時間さえかければ何でもおぼえられるのですから、記憶術など不要です。逆に言えば、①は、「速くおぼえたい人は記憶術を使いなさい」ということです。
また、秀才と言われる人たちは独自のおぼえ方を確立しているものなので、一般的な記憶術は必要ありません。つまり②は、「平凡人は、一般的な記憶術を自分なりにアレンジして使うのがいい」ということです。
また、③は、「記憶術の真価はスピードにある」ということです。
仕事でも試験でも、あとで「あっ、そうだった」と思い出しても、記憶は役立ちません。また、次から次へと記憶することができなければ、実践的なおぼえ方とは言えないでしょう。
スピードが命なのです。
私の記憶術教室の受講生の皆さんは年齢も職業も、受講動機も多種多様ですが、とにかく時間がない点は共通しています。時間を取って、じっくりトレーニングを積み重ねるわけにはいかないのです。
しかし半面で、トレーニングなしには、記憶のスピードは上がりません。 このジレンマを解決しようと編み出したのが、本書で紹介している「ながら記憶術」です。
実際に業務を行いながら、業務に必要なスキルや知識を身につける「オン・ザ・ジョブ・トレーニング」という訓練法を、記憶に応用したものです。
仕事で常にデータ処理をしながら、記憶力を身につけることができます。
教科書テキストをどんどん読み進みながら、同時に記憶力増強ができるのです。 理想は「1秒でおぼえ、1秒で思い出す」ペースです。
師・渡辺先生の「2秒」をも上回る目標をかかげるのはおこがましいのですが、現代では、そのくらいの目標が必要なのも事実ではないでしょうか。 内容も、数字をおぼえる
、人の顔と名前を記憶する、要点を頭に入れる……と、きわめて実戦的にしました。
本書の方法を用いて環境を整え、記憶脳を刺激していけば、目標に限りなく近づけるはずです。同時に、集中力や理解力、洞察力など、仕事や勉強に不可欠な能力も養われていると思います。
皆さんのご発展に、少しでも役立てればと願ってやみません。ご成功を心よりお祈りしております。