なぜ中国は台湾を併合できないのか
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Publisher Description
2024年1月、中国と日本・アメリカを巻き込むアジア最大のイベント「台湾総統選挙」。筆者は前哨戦となった2022年の台湾統一地方選挙をはじめ、李登輝、陳水扁時代にさかのぼる「民主化の奇跡」の足跡と現在をルポ。独裁者・習近平主席の悲願である「中台統一」が挫折に終わる理由を伝える。故・李登輝総統は1990年代、中国と台湾の関係を「特殊な国と国の関係」とする「二国論」を打ち出した。台湾の憲法改正以来、中台関係は国家と国家の関係として位置付けられる、という認識だ。すなわち「一つの中央政府と一つの地方政府」という「一つの中国」の内部関係ではない、と。李登輝は当時、過激な独立主義者として中国から轟轟たる非難を浴びた。しかし2020年代の今、台湾人にとって上記の見方はもはや自然なものとなっている。2016年からの6年間、蔡英文政権のあいだに浸透した概念「天然独立」(今さら独立を主張しなくても、すでに独立している状態)がまさにそれである。中国と異なる「対等な主権国家・台湾」のかたちは、台湾総統選挙の結果によって動かし難いものになるだろう。ロシア・ウクライナ戦争やアメリカの情勢、台湾国内で広がる「疑米論」の行方ほか、壮大な時間と地政学的スケールで描く渾身の台湾論。〈目次より〉序章台湾のコロナ対策はなぜ成功したのか第1章台湾民主化という「奇跡」第2章民進党政権が定着させた「台湾アイデンティティ」第3章蔡英文政権の変貌第4章2024年の総統選挙と台湾の未来第5章習近平「一つの中国」の失敗
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啓治くん
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後書きで不覚にも涙が
後書きの中で台湾の老人の方が、台湾は日本に割譲され、戦後日本はこれを放棄したが、中共に属するとも決められておらず、また日本に帰属するのが一番良い、といわれら所で思わず不覚にも涙が出てしまいました。