なめらかなお金がめぐる社会。 あるいは、なぜあなたは小さな経済圏で生きるべきなのか、ということ。
-
-
4.4 • 9件の評価
-
-
- ¥1,600
-
- ¥1,600
発行者による作品情報
「お金がすべて」の社会のその先に。
クラウドファンディング、恩送りの社会。
資本主義のアップデートが始まる。
今、家入一真が伝えたい、新しいお金、経済の姿。
―ささやかな助け合いから生まれる小さな物語が、クラウドファンディングの現場では日々、誕生している。
グローバル経済や商業主義、会社、学校などの既存の大きな仕組みを「大きな経済圏」と呼ぶならば、
個人レベルでつながりを持ち、支え合うコミュニティを僕は「小さな経済圏」と呼びたい。
そして、この「小さな経済圏」こそが、何かと生きづらくなった現代で、新しい生き方の鍵を握っているのだ。
(「はじめに」より)
目次
第1章 「いい社会」って何だ?
第2章 21世紀型の生き方と「小さな経済圏」の試み
第3章 小さな灯をともし続ける
特別対談1 家入一真×pha「次の時代の生き方論」
特別対談2 家入一真×谷家衛「行きすぎた資本主義とCAMPFIREの役割」
APPLE BOOKSのレビュー
インターネットサービス大手の創業者で実業家・家入一真による「なめらかなお金がめぐる社会。 あるいは、あなたはなぜ小さな経済圏で生きるべきなのか。」。2011年にネットでの資金調達を支援するWebサービス "CAMPFIRE" を立ち上げた著者。規模の拡大を前提にして、過剰に理想像をあおる現代の資本主義 "大きな経済圏" が終焉し、小さなスケールでの経済活動のメリットが評価され始めていると言う。例えば、大量消費社会の価値観に相反するような "さとり世代" の実態を紹介し、彼らがお金のためだけでなく、社会のために何ができるのかを考えていると分析。その上で家入は、現在の資本主義で活躍することが難しい人たちが、社会構造に依存せず行動を起こせる場として、"小さな経済圏" の必要性とそのさらなる充実を訴える。従来のお金の在り方が大きく変化しつつある時代、クラウドファンディングなどで誰もがチャンスをつかめる仕組みづくりを目指す彼だからこそ、つづられた言葉は説得力を持って響く。次世代の経済の形だけでなく、新しい生き方、考え方に触れることができる。