ほんとうに誰もセックスしなかった夜 ほんとうに誰もセックスしなかった夜

ほんとうに誰もセックスしなかった‪夜‬

    • ¥570
    • ¥570

発行者による作品情報

至純の愛を描く心ふるえる恋愛小説。

物語は、十年前の展覧会場から始まる。画家の卵である主人公は、そこで初めて「わたしだけの神様」に出会う。二十歳以上年上の彼は額縁職人だった。すぐに〈わたしたち〉は愛しあう。でも、恋は一年しかつづかなかった。そして十年後の再会。〈わたし〉は高校の美術教師になっている。三十八歳。再会はホテルの一室だった。そこでの優しくて官能的な性描写は、ため息が出るほど美しく、嘆賞に価する。
〈わたし〉が唯一気に入っている自作の絵は「夜の街なみ」を描いた風景画だ。「夜の風景は、いかなる光を浴びせられても夜のままなので安定しているし、すべての色を使うには昼よりも夜のほうが描ききれると、わたしは考えている」。その絵を見た高校生の教え子たちはこう感想を述べる――「誰も愛しあわなかった夜みたい」「愛しあうって、どういうこと?」「セックスだろう」「誰もセックスしなかった夜みたい」
物語は、〈わたしだけの神様〉の死、感動的な終結に向かって静かに穏やかにながれていく。

ジャンル
ロマンス
発売日
2015年
1月10日
言語
JA
日本語
ページ数
192
ページ
発行者
小学館
販売元
Shogakukan, Inc.
サイズ
1
MB
100万分の1回のねこ 100万分の1回のねこ
2018年
三年身籠る 三年身籠る
2009年
花曇り (『青きを踏む、花曇り、その他の短篇』より) 花曇り (『青きを踏む、花曇り、その他の短篇』より)
2014年
青きを踏む、花曇り、その他の短篇 青きを踏む、花曇り、その他の短篇
2014年
正直な娘 正直な娘
2012年