ゆりあ先生の赤い糸(1)
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3.5 • 17件の評価
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- ¥600
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発行者による作品情報
かつて姉の影響でバレエをやっていた伊沢ゆりあ50歳。現在は手芸教室の先生として地味ながらも幸せに暮らしている。そんなある日、物書きの旦那が渋谷のホテルで昏倒し、救急車で緊急搬送される。病院に駆けつけるとそこにいたのは旦那と見知らぬ美青年。診断はクモ膜下出血。緊急手術をし一命は取り留めたが、旦那はいっこうに目覚めない。そして後日、病院で再開した美青年の口から語られたのは信じがたい話で・・・・・・。
APPLE BOOKSのレビュー
夫のくも膜下出血を機に、夫に恋をする青年と出会う主人公の波瀾万丈な日々を描く『ゆりあ先生の赤い糸』。50歳の長田ゆりあは自宅でフランス刺しゅうの小さな教室を開きながら、文筆家の夫と義母と共に穏やかな日々を送っていた。ある日、夫が倒れたという連絡を受けたゆりあは、手術室の前で泣いている若い男性、箭内と遭遇する。夫は彼といたホテルで倒れたという。さまざまな疑問が浮かぶゆりあに、彼は夫を好きになってしまったことや、彼との関係を打ち明ける。怒りではなく、不思議な気持ちでいっぱいになったゆりあだったが、それはまだ序の口だった…。夫婦の形、愛の形、介護、嫁としゅうとめの問題など、さまざまなテーマを描きながら、その問題に直面した主人公がひょうひょうと、そして力強く生きる様に、勇気をもらえる。