りりかさんのぬいぐるみ診療所 空色のルリエル りりかさんのぬいぐるみ診療所 空色のルリエル
りりかさんのぬいぐるみ診療所

りりかさんのぬいぐるみ診療所 空色のルリエ‪ル‬

    • ¥1,300
    • ¥1,300

Publisher Description

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

りりかさんは、てんくまとちびくまが大好きで、どこへだって連れて歩き、朝起きてから夜ねむるときまで、いつも一緒でした。けれども、ぬいぐるみのからだというのは、思っていたほど丈夫なものではありませんでした。かわいがればかわいがるほど、やぶけたり、ほつれたり、よごれたりしてしまうことに、小さいりりかさんは気づいてしまったのです。

そこで、りりかさんは大人になると、洋裁学校に入学して、じゅうぶんな知識と技術を身につけました。そうして、ぬいぐるみを愛する人たちが、いつまでも幸せにくらしていけるように、こわれたぬいぐるみを治療するための「りりかぬいぐるみ診療所」を開いたのです。
場所は、美しい高原の森のなか。いちばん近い町から、一時間ほどバスにゆられたあと、さらにバス停から三十分ほどあるいたところに、りりかぬいぐるみ診療所はありました。古い別荘を改築して作られたその診療所の周りには、しらかばや、ぶなや、くりの木がはえ、天気のいい日には、鳥や、りすや、野うさぎなどが、ひょっこり顔を出すこともありました。
そんな山の中にあるにもかかわらず、どこでうわさをきいたのか、りりかさんのもとへやってくる患者さんは、あとをたちませんでした。りりかぬいぐるみ診療所にぬいぐるみをあずけると、どんなにぼろぼろになったぬいぐるみでも、まるで生まれかわったように、いきいきとしたすがたでもどってくると、もっぱらの評判だったからです。
りりかさんは、ぬいぐるみを直す腕がいいということのほかは、とくにかわったところもない、ごくふつうの女性に見えました。けれどもたった一つだけ、りりかさんには、だれも知らないひみつがあったのです。いったいどんなひみつなのかは……物語を読み進めていくうちに、すぐにわかることでしょう。

さあ、今日もりりかぬいぐるみ診療所に、患者さんがやってきたようです。(本文より)


※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。

GENRE
Kids
RELEASED
2021
November 4
LANGUAGE
JA
Japanese
LENGTH
128
Pages
PUBLISHER
講談社
SELLER
Kodansha Ltd.
SIZE
113.3
MB
はりねずみのルーチカ はりねずみのルーチカ
2013
はりねずみのルーチカ フェリエの国の新しい年 はりねずみのルーチカ フェリエの国の新しい年
2018
はりねずみのルーチカ 絵本のなかの冒険(上) はりねずみのルーチカ 絵本のなかの冒険(上)
2016
りりかさんのぬいぐるみ診療所 わたしのねこちゃん りりかさんのぬいぐるみ診療所 わたしのねこちゃん
2022
はりねずみのルーチカ 絵本のなかの冒険(下) はりねずみのルーチカ 絵本のなかの冒険(下)
2016
はりねずみのルーチカ 星のうまれた夜 はりねずみのルーチカ 星のうまれた夜
2014
りりかさんのぬいぐるみ診療所 わたしのねこちゃん りりかさんのぬいぐるみ診療所 わたしのねこちゃん
2022
りりかさんのぬいぐるみ診療所 パンダのなみだ りりかさんのぬいぐるみ診療所 パンダのなみだ
2023