りんご上人
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Publisher Description
ある日、やってきた一顆のりんご。青森から送られて来たりっぱな象鼻果。見様によっては鳥にも人にも思えて、楽しく騒いでいるうちに、柄が取れてしまいました。するとそこに、眠りこけた僧が一人……。
瞑想修行の果てに、僧になったりんごか、りんごになった僧か、ともあれ食べにくくなって飾っておいたら、そのまま翌年の梅雨まで寝候。
かくして八ヶ月、二百五十日足らずのりんご上人との暮らし。厳しい生活の中で浮沈する思いも、りんご上人の寝姿に慰められ、助けられ、自ずと教えられたこともたくさんあります。
ある日、やってきた一顆のりんご。青森から送られて来たりっぱな象鼻果。見様によっては鳥にも人にも思えて、楽しく騒いでいるうちに、柄が取れてしまいました。するとそこに、眠りこけた僧が一人……。
瞑想修行の果てに、僧になったりんごか、りんごになった僧か、ともあれ食べにくくなって飾っておいたら、いい香りを放ったまま寝候。
りんごのとんご
とんごのりんご
厳しい暮らしをりんご上人の寝姿に慰められ、助けられ、自ずと教えられたこともたくさんあります。
そんな夢籠もり、夢三昧のりんご上人を描いた水墨スケッチを添えて、ものがたりとも、エッセイともつかず綴る、詩的モノローグです。