わたしの芭蕉 わたしの芭蕉

わたしの芭‪蕉‬

    • ¥770
    • ¥770

発行者による作品情報

「芭蕉は美しい日本語の世界に遊ぶ楽しみを私に教えてくれた」。
そう語る加賀乙彦氏は、作家として日本語の表現を、いかに豊かに、簡潔に、美しく磨いてゆくかに砕心してきた。
長編作家・加賀乙彦氏が魅了された日本語の美を体現しているのが、
十七文字という短い表現法の芭蕉であることが興味深い。

芭蕉の句の、散文の美しさはどのようにしてもたらされたのか。
それを三部からなる構成で、具体的にたどってゆく。

第一部では、決定句に至るまでの推敲の跡をたどることで、美しい日本語の探求として俳句の世界を豊かにした事実を示す。
第二部では、推敲よりも、深い愛着の心で自然や人事と交わる芭蕉の姿を見る。
第三部では、芭蕉の人生行路に注目しつつ、俳句をちりばめた紀行や、豊かな俳味を持つ俳文の世界を味わう。

本書は世間に数多ある芭蕉の研究書とは趣旨を異にするものである。
加賀乙彦氏が夢中になって読んだ芭蕉の自然を愛でる感性と、美しく奥深い日本語の使い方、
その感動を伝え分かち合いたいという気持ちから書かれたものである。

ジャンル
小説/文学
発売日
2022年
1月14日
言語
JA
日本語
ページ数
368
ページ
発行者
講談社
販売元
Kodansha Ltd.
サイズ
1.4
MB

加賀乙彦の他のブック

死刑囚の記録 死刑囚の記録
1980年
P+D BOOKS 宣告(上) P+D BOOKS 宣告(上)
2019年
新装版 高山右近 新装版 高山右近
2016年
帰らざる夏 帰らざる夏
1993年
悪魔のささやき 悪魔のささやき
2006年
不幸な国の幸福論 不幸な国の幸福論
2009年