アリスとテレスのまぼろし工場
-
-
5.0 • 5件の評価
-
-
- ¥880
-
- ¥880
発行者による作品情報
製鉄所の爆発事故により出口を失い、時が止まった町で暮らす中学3年生の正宗。変化を禁じられ鬱屈した日々を過ごす中、謎めいた同級生の睦実に導かれ、製鉄所の第五高炉へと足を踏み入れる。そこにいたのは喋ることのできない、野生の狼のような少女――。正宗と2人の少女の出会いは、世界の均衡が崩れるはじまりだった。止められない恋の衝動が行き着く未来とは。
岡田麿里監督がみずから執筆した、劇場アニメの原作小説!
カスタマーレビュー
mtapple
、
思春期の心のひだを乱暴に繊細に
こんな素晴らしい物語(脚本)をよく描けると思う。 読み進める度に映画の1カット1カットの躍動が甦る。
書籍版としては、劇場映画2時間と比べて自分の読書ペースでセリフや彼ら彼女らの内面描写や読み返せるところが良く、菊入正宗、昭宗、時宗、そして睦実、五実、サキ、など名前の関係もスッキリ確認。
グッと来るシーンとセリフ回しは「いい母ちゃんで終わらせて」「捕獲!」「人の心があったか」、等々、こういう周囲の登場人物それぞれに命を吹き込む状況描写が素晴らしいです。