イクサガミ(1)
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- ¥760
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発行者による作品情報
日本中に「武技に優れた者は京都天龍寺境内に集まれ。警察官二千年分の俸給がもらえる可能性がある」という旨が描かれた新聞が張り出された。大金が欲しい嵯峨愁二郎が指定された日時に向かうと、そこには腕に自信がありそうな者が大勢いた。
そして槐(えんじゅ)という人物が現れ、「こどく」という「東海道の7ヵ所を通過するために必要な札を取り合うゲーム」の開幕を告げた。金を欲しがる人間たちによる札の奪い合い、殺し合いが始まった…。デスゲーム×明治時代×サムライ! 圧倒的筆致で描かれる死闘、開始!!
APPLE BOOKSのレビュー
気鋭の時代小説家、今村翔吾の原作をコミカライズした、明治時代を舞台に死闘を繰り広げる歴史大作『イクサガミ』。「武技に優れたる者に、金十万円を得る機会を与う」。そう書かれた新聞広告が日本各地の掲示板に怪文書のように張り出された。三月(みつき)後、嵯峨愁二郎はある理由から大金が必要となり、その新聞に書かれていた集合場所、京都天龍寺へと向かう。そこにいたのは、全国から集まってきた総勢292人の武人たち。彼らに発表されたのは東京をゴールにした殺し合いの競争ゲームで生き残ることだった…。抜きん出た剣術を持つ愁二郎は、母のためにこの場に来ていた少女、双葉を守りながらこの死闘をくぐり抜けることを決意する。個性の強い最強の剣術を持つキャラクターたちが次々と愁二郎たちの前に現れ、息つく暇もない。迫力ある戦いの中で時折感じさせる旅情にも心を奪われる。