ウルトラマンが泣いている 円谷プロの失敗
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3.8 • 17件の評価
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発行者による作品情報
1960年代から80年代にかけて、多くの子どもたちが夢中になったウルトラシリーズ。ミニチュアや着ぐるみを駆使して、あたかも実写のように見せる独自の特撮技術を有し、日本のみならず世界の映像業界をリードしてきたはずの円谷プロは、なぜ、乗っ取られてしまったのか。(講談社現代新書)
カスタマーレビュー
ウルトラマンは復活しないのか
僕はティガ、ダイナ世代の大学生です。
ですが幼稚園の頃、ウルトラマンの再放送を観たり、エースやジャックのビデオを母親と一緒にレンタルビデオ店に借りに行きは夢中になって観ていました。
そんな子供達の憧れだったウルトラマンはパチンコなんかに喰い潰されてしまうのか。
著者の激しい後悔に大変胸を痛くしました。
ウルトラマンに夢中になった子供だった人たち皆に読んで欲しい。
僕たちが祈ったとしてもウルトラマンは再び立ち上がってくれないのだろうか。
現在の円谷
私もこの本を読んで円谷の経営にショックを受けました。数多くの名作を生んだ円谷プロがパチンコに売られてしまったのは非常に残念です。ただこの本では円谷一夫氏への批判が多いのですが、彼には平成三部作を生んだ功績があります。また、英明氏の時に作られたウルトラマンネクサスは名作です。しかしその暗い世界観が子供には受けず、結果的に円谷プロが買収される原因となったことなどはあまり書かれていません。正直、円谷皐氏や一夫氏への怨恨にとらわれ過ぎているように思われます。
最後に、円谷は今まで何度も経営不振に陥りました。ですが、その度に復活しています。この本を読み円谷に関心を持った方は新ウルトラマン列伝をぜひ一度ご覧になって下さい。
ウルトラマン世代にはショック…
近年、ウルトラマンシリーズに勢いがないとは感じていましたがこの本を読んで納得、また残念な気持ちになりました。
子供向けのヒーロー番組作製に、大人の事情が複雑に絡み合って、本来のベクトルを見失ってしまったのでしょうか。
恐らくもう二度と古き良きウルトラ作品は生まれないかもしれませんね。