エンジェルフライト 国際霊柩送還士
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- ¥580
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発行者による作品情報
【第10回開高健ノンフィクション賞受賞作】異境の地で亡くなった人は一体どうなるのか――。国境を越えて遺体を故国へ送り届ける仕事が存在する。どんな姿でもいいから一目だけでも最後に会いたいと願う遺族に寄り添い、一刻も早く綺麗な遺体を送り届けたいと奔走する“国際霊柩送還士”。彼らを追い、愛する人を亡くすことの悲しみや、死のあり方を真正面から見つめる異色の感動作。(解説・石井光太)
APPLE BOOKSのレビュー
異国の地で亡くなった人の遺体は、誰がひつぎに納め、どのように搬送されるのか。国境を越えて遺体を母国に送り届ける「国際霊柩送還士」に取材し、「死」の現場に立つ彼らの仕事を描いた感動のノンフィクション。海外で亡くなった日本人の遺体を日本に搬送し、日本で亡くなった外国人の遺体を祖国へ送る。エアハース・インターナショナル株式会社は、日本で初めて「国際霊柩送還」の専門会社として設立され、エジプトの観光地、ルクソールでの発砲事件や、スマトラ沖地震に巻き込まれた人々の遺体の搬送も行った。大きな事件や災害の犠牲者は、遺族にとっては一人の息子や娘、父や母。エンバーミング(防腐処理)を施しても、航空機内の気圧の変化が遺体に負担をかけ、体液が漏れることもある。腐りやすい遺体を遠い国から運び、生きている時と同じ顔に修復し、ひつぎの中の故人にストレスがかからないように車を慎重に運転して遺族に届ける。異境の地で亡くなった人の亡きがらを生前の姿に戻し、最期の別れを行う遺族の手助けをするプロ。社長の木村利惠以下、真摯(しんし)に取り組む彼らの知られざる仕事を通して、「死」との向き合い方を読者に示す好著。2023年、米倉涼子主演でドラマ化された。
カスタマーレビュー
貴重
前から国際間の遺体のやりとりは気にはなってたんですが、こういう方々が活躍されてたのですね。
とても貴重な取材と本をありがとうございました。