カメラトーク、セッション BOOK1
Publisher Description
「彼女たちの世界から、啓子は一歩だけ遠く離れた。たかが一歩、されど一歩。Far away. 濃いめの実線を二重に引いた。Draw a double line. 」
カメラに夢中になると決意した啓子が、様々な人間たちに出会い、日常を切り取っていく物語。
著者3年半ぶり、初の長編作品(前編)。ぜひお読みいただければと思います。
※言語が「英語」とありますが、日本語の小説です。
Customer Reviews
ぜひ、最後まで読んでみてください。
幼い頃は本の虫だったとは言え、
しばらく読書からも日本からも離れていた私には、最初は正直なところ難しい言い回しや現代らしい心理描写を受け取り続けることが大変でした。
が、
あとになって、そうしていた理由がしっくり来ました。
主人公がカメラを通じて人とか関わり日常を切り取っていく物語、、、という内容がディスクリプションにありますが、
「カメラと出会う前と後」
「様々な人と関わる前と後」
で主人公自身の日常の
魅力、深みが大きく変わっていることが、ごく自然に描かれているため
冒頭部、、、「前」
の描写が、苦しいものであり
「出会って以降」
が面白くて仕方がない。
出会う度に、、、ストーリーも
主人公の視点も、
圧倒的に魅力や面白さを帯びる、、、
ある一定量進んだところで
私はすっかり引き込まれ、止まらなくなりました。
こんなにも、
アーティスト(様々な意味で)
の心理を的確に捉え、
描写できることに驚き、
筆者の背景が気になるくらいでした。
BOOK1をある一定以降一気読みしたあと、BOOK2が待ち遠しくなったのを憶えています。
短編小説1位の実績をはるかに超える作品!
著者の作品を読むのは2冊目です。前回は短編小説の無料カテゴリランキングでしばらく1位だったので気になって読みました。
今回の作品も期待をはるかに超える作品でした!著者にしか紡ぎだすことのできない洗練された言葉の数々とストーリー、気づくと物語の静かで澄んだ世界観に浸っていました。
早くbook2が読みたいです。