カーテンコール
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3.0 • 5件の評価
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- ¥1,900
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発行者による作品情報
著者曰く「これがおそらくわが最後の作品集になるだろう」(編集者「信じていません!」)。筒井文学の主要登場人物が打ち揃う「プレイバック」をはじめ、巨匠がこれまで蓄積した技倆と思索の全てを注いだ、痙攣的笑い、恐怖とドタバタ、胸えぐる感涙、いつかの夢のごとき抒情などが横溢する圧倒的傑作掌篇小説集爆誕!
APPLE BOOKSのレビュー
2020年末から2023年までに発表された、筒井康隆による掌編(しょうへん)25作を集めた『カーテンコール』。著者いわく「これがおそらくわが最後の作品集になるだろう」という本作は、熱心な筒井ファンのみならず、幅広い読書人におすすめの作品集だ。作家より最後のあいさつとなる表題作をはじめ、好きな女性のために身を引いた男の「深夜便」、母の遺品を巡る騒動をつづる「花魁櫛」、死別した息子と再会する「川のほとり」、ある会議における不毛なやり取りを描く「本質」、じんわり涙を誘う「お咲の人生」、怪奇幻想の味わいもある「お時さん」「宵興行」など、不可思議で不条理で機知に富んだ筒井ワールドが展開される。収録作はすべて楽しめるが、中でも「プレイバック」は注目だ。『時をかける少女』をはじめとする代表作のキャラクターの他、小松左京、星新一、平井和正といった、鬼籍に入ったかつての盟友たちまでもが登場。彼らに向かって最後に吐露される巨匠の覚悟と孤独が、長年のSFファンの涙を誘う。「コロナ追分」における、物書きはかくあるべしという気概にも、惜しみない拍手とリスペクトを送りたい。