



ガール
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4.5 • 32件の評価
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- ¥730
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発行者による作品情報
わたし、まだオッケーかな。ガールでいることを、そろそろやめたほうがいいのかな。滝川由紀子、32歳。仕事も順調、おしゃれも楽しい。でも、ふとした時に、ブルーになっちゃう(表題作)。ほか、働く女子の気持ちをありえないほど描き込み、話題騒然となった短編集。あなたと彼女のことが、よくわかります。
APPLE BOOKSのレビュー
直木賞作家の奥田英朗による、働くアラサー女性たちを巡る5編の短編集『ガール』。恋や職場の人間関係、これからの自分の生き方に揺れながらもたくましく生きる姿が描かれ、2012年に実写映画化もされた人気作品だ。大手不動産会社で、課長に抜てきされた武田聖子の前に立ちはだかるのは、年上の男性係長。そんな女性の昇進に対する見えない壁を描いた「ヒロくん」。独身友達のマンション購入をきっかけに、自分も将来を考えながらマンション購入を考え始める石原ゆかりの物語「マンション」。バツイチのシングルマザー、平井孝子が仕事と子育てのはざまで揺れる「ワーキング・マザー」。ひと回り年下のイケメン部下に淡い恋心を抱いてしまう小坂容子が主人公の「ひと回り」、そして、タイトルとなった「ガール」は、広告代理店に勤める滝川由紀子が心のよりどころにしている6歳上の先輩、お光の話。年を重ねたとて、ファッションも行動も若作りだろうが、自分がハッピーならそれでいい。振り切ったお光は永遠の「ガール」だ。チヤホヤされる時期は過ぎ去り、世の中にもまれ、酸いも甘いも知った30代女性たち。そんな彼女たちが悩みながらも、しなやかに生きていく姿がすがすがしく、勇気をもらえる。
カスタマーレビュー
rankaranka
、
ガール
二十代後半の仲間入りとなった今、この物語のお姉さん達の気持ちが本当に手にとってわかります。生涯一ガール、大好きな言葉となりました。