



キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン オセージ族連続怪死事件とFBIの誕生
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3.0 • 1件の評価
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- ¥1,400
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発行者による作品情報
【映画化原作】マーティン・スコセッシ監督×レオナルド・ディカプリオ、ロバート・デ・ニーロ、ジェシー・プレモンスら出演【2023年10月20日(金)全国の映画館で公開/Apple TV+で後日配信予定】1920年代、禁酒法時代のアメリカ南部オクラホマ州。先住民オセージ族が「花殺し月の頃」と呼ぶ五月に立て続けに起きた二件の殺人。それは、オセージ族と関係者二十数人が相次いで不審死を遂げる連続怪死事件の幕開けに過ぎなかった――。私立探偵や地元当局が決定的な容疑者を絞れず手をこまねくなか、のちのFBI長官J・エドガー・フーヴァーは、特別捜査官トム・ホワイトに命じて大がかりな捜査を始めるが、解明は困難を極める。部族の土地から出る石油の受益権のおかげで巨額の富を保有するようになったオセージ族を取り巻く、石油利権と人種差別が絡みあった巨大な陰謀の真相とは? 米国史の最暗部に迫り、ニューヨーク・タイムズ他主要メディアで絶賛された犯罪ノンフィクション。『花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生』として刊行された作品を文庫化・改題。
APPLE BOOKSのレビュー
映画『ロスト・シティZ 失われた黄金都市』の原作など、綿密な取材によるドキュメンタリーを得意とするデイヴィッド・グランによるノンフィクション『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン オセージ族連続怪死事件とFBIの誕生』。1920年代、石油の利権により世界有数の裕福な部族となったオクラホマ州の先住民オセージ族が、理不尽に弾圧されていく。いまだ解明されていない部分も多い連続殺人事件の全容が、司法局から派遣された特別捜査官による科学捜査の行く末も踏まえ、アメリカ西部開拓の歴史と共に描かれた渾身のルポルタージュ。供述調書や検死報告書、私立探偵の日誌に至る膨大な資料の調査や緻密な現地取材により、およそ100年前の状況から、当事者たちの細かな人柄までがありありと浮かび上がる。現場に何度も足を運び関係者の孫や親族に聞き込みをし、個人所有の資料などを詳細に調べることで、事件の新たな真相に迫っていく著者の執念にも圧倒される。生きる場を追われた先住民の犠牲や苦労など、歴史から葬られてきたオセージ族の悲劇に切り込んだ意欲作。
カスタマーレビュー
野蛮人の歴史小説
アメリカの歴史はほぼ野蛮ですが、丸かじりアウトロー西部劇の歴史小説。人種差別問題というよりも、富の奪い合いとその方法の野蛮、残酷さが醜い。油で大当てし、贅沢三昧生活をしたインディアンも醜い。歴史の勉強になった分はよかった。しかし、カタカナだらけで読みにくいし、読書後の満足度が低い。映画は見てみたいと思う。