ギャラリーフェイク(01)
-
- ¥530
-
- ¥530
発行者による作品情報
雁作専門の画廊、「ギャラリ-フェイク」のオ-ナ-、藤田玲司のもとに、衆議院議員の梶が、モネの「つみわら」の真作を売ってほしいと商談を持ちかけた。フジタは贋作だけではなく、裏では美術品のブラックマ-ケットに通じ、盗品や美術館の横流し品を取り引きしていることを知ってのことだった。その商談の様子を、S美術館の学芸員である酒井が見ていた。酒井はフジタに、芸術のなんたるかをわかっていない梶には、「つみわら」を売ってほしくはないと懇願する。
APPLE BOOKSのレビュー
確かな審美眼と神業の修復技術を持つ男、藤田玲司(フジタ)の暗躍を描くアートコミック。フジタはかつて世界中に名をはせたすご腕のキュレーターだったが、今では業界の鼻つまみ者。東京で贋作(がんさく)専門の画廊を経営し、裏で盗品や横流し品を扱う闇の美術商をしている。美術界の表と裏に精通する彼は世界中を駆け巡り、美術品の本当の価値、美とは何かを探求していく。1992年の連載開始以来、根強い人気を誇る細野不二彦の傑作シリーズ。フジタの謎めいた魅力はもとより、作中に登場する絵画、彫刻、骨董品など、美術にまつわるエピソードも満載で、作者の愛と博識にうなってしまう。サスペンスや人間ドラマに夢中になりながら、自然とアートの知識が身についてしまう名作だ。