クロエとオオエ
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4.2 • 13件の評価
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- ¥2,200
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発行者による作品情報
お待たせいたしました、ド直球のお仕事ラブコメです。
恋と宝石。
「宝石の価値ってそんなに重要?」
思いがけない彼女の言葉がぼくを心地よく壊す。
当たり前を超えていけ
「いや、ごめん要らないわ、これ」
「は!?い、要らないってお前……嵌めてみもせずに!?」
横浜で三大続いた宝石(ジュエラー)商の嫡男・大江頼任と、彫金を家業とする職人の娘・黒江彩。
最初のデートで頼任が贈ったリングを突き返してから、二人の関係は「メシ友」と「恋人」の間で謎のまま。
頼任の店のお得意様のブライダルジュエリーのオーダーを皮切りに、クロエがジュエリーデザインを引き受けるようになってから、二人の関係性が変わっていく。
宝石をのぞくと見える美しい別世界。これを表現できるのは彼女だけ。
APPLE BOOKSのレビュー
宝石業界を舞台に描いたお仕事ラブコメディ。宝石商の嫡男として生まれ、金と女に不自由したことがない大学生の大江頼任。将来は家業を継ぐために見合い結婚をすると決めていた彼は、ある日参加した合コンで、彫金屋の娘であり自身も職人として働く黒江彩(クロエ)と出会う。頼任が過去に付き合った女性たちとは違い、ツナギ姿で化粧っ気もなく、態度もそっけないクロエ。だが、彼女がデザインしたジュエリーをもらったことがきっかけとなり、頼任は急速に彼女に引かれていく。頼任は特別にオーダーしたピンキーリングを贈り告白するが、はめもせずに突き返される。振られた格好の頼任だが、「メシ友」「仕事仲間」としてクロエとの関係が続く。曖昧な2人の距離は縮まるのか。宝石商という華やかな商売の世界で従来の石の「価値」にとらわれがちな頼任と、自分の「好き」を貫き通すクロエ。宝石の見方は対極にある2人が、時に反発しながらも互いを信頼し、成長していく姿はキラキラと甘酸っぱい。ルースやフクリン、トラピッチェといった専門用語が飛び交い、想像が追いつかなくても章ごとに掲載されたQRコードで実際のジュエリーの写真を見られるので、読み進めるほどにその魅力も浮かび上がるはずだ。