ケアの倫理とエンパワメント ケアの倫理とエンパワメント

ケアの倫理とエンパワメン‪ト‬

    • ¥1,200

発行者による作品情報

自己と他者の関係性としての〈ケア〉とは何か。
強さと弱さ、理性と共感、自立する自己と依存する自己……、二項対立ではなく、そのあいだに見出しうるもの。ヴァージニア・ウルフ、ジョン・キーツ、トーマス・マン、オスカー・ワイルド、三島由紀夫、多和田葉子、温又柔、平野啓一郎などの作品をふまえ、〈ケアすること〉の意味を新たな文脈で探る画期的な論考。

本書は、キャロル・ギリガンが初めて提唱し、それを受け継いで、政治学、社会学、倫理学、臨床医学の研究者たちが数十年にわたって擁護してきた「ケアの倫理」について、文学研究者の立場から考察するという試みである。(中略)この倫理は、これまでも人文学、とりわけ文学の領域で論じられてきた自己や主体のイメージ、あるいは自己と他者の関係性をどう捉えるかという問題に結びついている。より具体的には、「ネガティブ・ケイパビリティ」「カイロス的時間」「多孔的自己」といった潜在的にケアを孕む諸概念と深いところで通じている。本書は、これらの概念を結束点としながら、海外文学、日本文学の分析を通して「ケアの倫理」をより多元的なものとして捉え返そうという試みである。(本書「あとがき」より)

ジャンル
小説/文学
発売日
2021年
8月30日
言語
JA
日本語
ページ数
224
ページ
発行者
講談社
販売元
Kodansha Ltd.
サイズ
1.2
MB
ケアする惑星 ケアする惑星
2023年
ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる ケアの物語 フランケンシュタインからはじめる
2025年
ケアする対話 ケアする対話
2024年
世界文学をケアで読み解く 世界文学をケアで読み解く
2023年
別冊NHK100分de名著 パンデミックを超えて 別冊NHK100分de名著 パンデミックを超えて
2022年
メアリ・シェリー:『フランケンシュタイン』から〈共感の共同体〉へ メアリ・シェリー:『フランケンシュタイン』から〈共感の共同体〉へ
2024年