ケインズ貨幣‪論‬

ケインズ貨幣論
第四分冊


ジョン・メイナード・ケインズ 著
鬼頭仁三郎 訳
昭和九年五月十日 初版発行
昭和二十八年三月二〇日戦後版印刷
昭和二十八年三月二十五日 戦後版発行
発行者 株式会社 同文館
印刷所 大同印刷株式会社

目次
訳者小引
第五編 貨幣的諸因子とその変動
第二十二章 貨幣の応用理論
第二十三章 貯蓄預金の現金預金に対する割合
第二十四章 流通速度
(一)銀行貨幣に適用されたる「速度」の概念
(二)所得預金の速度と営業預金の速度との区別
(三)所得預金の速度
(四)営業預金の速度
(五)営業預金の速度の可変性
(六)真の速度を決定する諸因子
第二十五章 銀行貨幣の準備貨幣に対する比率
(一)準備比率の安定性
(二)準備に非ざる銀行資産の転換可能性
(三)準備比率は如何にして決定さるべきか
第二十六章 営業の活動
(一)営業の活動が営業預金の速度に及ぼす影響
(二)銀行決済高と産業取引量との間の関係
(三)統計上の要約
第六編 投資率とその変動
第二十七章 投資率に於ける変動――一、固定資本
(一)統計的表示
(二)固定資本の投資に於ける変動に基礎を置く信用循環の諸理論
第二十八章 投資率に於ける変動――二、経営資本
(一)統計的表示
(二)経営資本の理論
(三)生産的及び不生産的消費
(四)真の賃銀基金
第二十九章 投資率に於ける変動――三、流動資本
(一)流動財の在庫高に関するホウトレ氏の説
(二)流動資本の蓄積に対する障害
(三)「持越」の諸費用
(四)価格変動と「持越」費用との関係に就いての方程式
(五)「先物市場」の理論
(六)結論
第三十章 歴史的例証
(一)スペインの財宝
(二)一八九〇年代の不況
(三)戦争景気の沸騰、一九一四―一八年
(四)戦後の景気沸騰、一九一九―二〇年
(五)英国の金本位への復帰
(六)金への復帰後に於ける英国の自国及び外国投資
(七)合衆国、一九二五―三〇年
(八)「ギブソンの悖理」
引用書目
後注