コリコロ
ナポリ旅行記
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- ¥1,400
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発行者による作品情報
『三銃士』、『モンテ・クリスト伯』、『アンリ三世とその宮廷』など、フランスを代表する大作家アレクサンドル・デュマのイタリア三部作最終巻ナポリ編『コリコロ』の全訳上巻である。『コリコロ』は、『スペロナーレ』(シチリア)と『キャプテン・アレーナ』(エオリア諸島とカラブリア)を時系列的に継承しながら、当時ロンドンとパリに次ぐヨーロッパで三番目の大都市であったナポリで『旅の印象』を締めくくった。全体が四十八章という三部作の中でも最大のボリュームで、この翻訳も上下二巻の上巻にあたる。
タイトルは、スピロナーレが船という乗り物だったように、コリコロはデュマと友人画家ジャダンが使用した馬車を指す。引退後の幽霊馬に引かれて十五人の寄生乗客を運ぶ壊れやすい小さな車である。